ダブルバトルを専門にVGCプレイヤー兼ジュニアカテゴリ世界大会選手の息子の保護者として活動しておりますカノソと申します。
今回ポケモンチャンピオンズのランクバトルシーズンM-4ダブルバトルにおいて目標にしていたレート2300を超えると同時にチャンピオン級への到達を達成することが出来たので備忘録として構築記事を残したいと思います。
(本記事内では努力値、個体値といった通称やHABCDS表記を用いる場合があります。予めご了承ください)
【構築経緯】
ポケモンチャンピオンズのレギュレーションがM-AからM-Bに切り替わったタイミングで相棒ポケモンのコノヨザルが解禁され、SV時代のレギュレーションHで愛用していたイッカコノヨが使用できるようになりました。
個人的に非常に思い入れがあるだけでなく練度の高い構築でもあったため現行レギュレーションに沿った形で採用することにしました。
【基本コンセプト】
ロンゲコノヨを先発で出して両壁やすてゼリフでサポートしながらビルドアップを積んでいき、ヤバソチャで回復したり壁+フレンドガードの効果で耐久指数を底上げすることによりコノヨザルでの4タテを目指します。
メガシンカが目玉となるレギュレーションMシリーズですがメガシンカポケモンは基本的には選出せずコノヨザルを軸にして戦います。
コノヨザルではどうしても対処の難しい構築に対してのみメガマフォクシー等を選出していきます。

【個体解説】
コノヨザル

慎重、まけんき
実数値:H208 A136 B75 C- D154 S113
努力値:H23 A1 B9 D30 S3
ふんどのこぶし、まもる、ドレインパンチ、ビルドアップ@たべのこし
この構築の要であり相棒でもあるポケモン。基本的にはコノヨザルでビルドアップして憤怒のスタックを溜めながら全抜きを目指します。一般的なコノヨザルよりも耐久に大きく努力値を回しており、壁やフレンドガードと併せることで難攻不落の要塞と化します。
HPはたべのこしの回復量を最大限活かせる16n。物理方面の耐久はビルドアップで底上げできるので性格補正と努力値ので特殊方面に厚くなるように配分しています。但しビルドアップ前に受ける物理のダメージを最低限軽減しないと物理に弱くなりすぎるので特殊方面は11nまで振って残りは物理方面に。
特性はまけんきで採用。SVの頃はやるきで採用していたのですが催眠系のわざを使用できるポケモンが限定されている他、フェイタルクローの追加効果の発生率が低減されたことによりやるきよりもまけんきの発動機会が増えたためまけんきでの採用となりました。
~ポケモンチャンピオンズにおける重要な変更点~
ふんどのこぶしが弱体化され手持ちに戻すと攻撃の被弾回数がリセットされ威力が50に戻るようになってしまいました。この構築はコノヨザルを入れ替えながら戦うことは基本的にほぼ皆無に等しいので影響はそこまで深刻ではないと考えていたのですが、SV時代からどくどく状態への対処とほえる持ちポケモンへの対処は交代を多用しながらノービルド、6スタックで対応することが多かったので立ち回りに気をつけなければならなくなってしまいました。
イッカネズミ

腕白、フレンドガード
実数値:H181 A95 B132 C- D99 S131
努力値:H32 B30 D4
ふくろだたき、まもる、すりかえ、このゆびとまれ@ラムのみ
一般的なイッカコノヨと違いこの構築のイッカネズミはふくろだたきをそこまで重要視していません。それよりも自身のHPを削られないようまもるや交代を駆使して相手の攻撃をいなすように立ち回ることが多いです。そのため努力値も最大限受け回しができるようSには割かず耐久に全振りしています。相手がコノヨザルに一切触れてこない場合に限り隙を伺って叩きにいきます。SVでは選出しないこともあったのですが本レギュレーションにおいては殆ど全ての試合で選出することになりました。
すりかえはスカーフトリックへの対処と、コノヨザルの状態異常回復を目的としてラムのみを持たせて採用。格闘わざを受ける機会が非常に多かったのでヨプのみを持たせたいシーンが目立ったことに加え、500戦以上対戦してスカーフトリックをされたのは片手に数える程だったことを考えるとマフォクシーやサーフゴーと一緒に選出する場合を考慮して他のわざの採用を検討する余地はあると思います。
とはいえ前述したどくどく構築への対応やあくびループへの切り返し等状態異常を回復させて相手の計算を狂わせる試合自体は多かったので活躍する機会も多々見られました。
ヤバソチャ

図太い、おもてなし
実数値:H178 A- B143 C141 D130 S90
努力値:H32 B4 D30
ギガドレイン、いかりのこな、いのちのしずく、トリックルーム@オボンのみ
この構築の主役その2。繰り出すだけで味方を回復できる唯一無二の特性に加え、いのちのしずくによる回復も可能なヒーラーとしてこれ以上ないほど優秀なポケモン。殆ど全ての試合で選出しました。
イッカネズミとの縦の相性が良いため状況に合わせて交代を繰り返すことでコノヨザルをサポートすることができます。おもてなしの回復量よりもフレンドガードの軽減率の方が大きいことも多々あるのでどのタイミングでどちらを隣に出すべきかは常に考えながら立ち回る必要があります。
一般的なヤバソチャはシャカシャカほうを採用していることが多いと思いますが、タスキで耐えたポケモンに対して命中不安わざを採用したくないことと、味方殴りが出来ないことを考慮してギガドレインを採用しています。
SVからの大きな変更点としてトリックルームを採用しています。マフォクシー以外はSライン低速~中速の無振りポケモンで構成されているためトリルが通りそうな対面の時に積極的に押していきます。絶望的な状況において文字通り盤面をひっくり返すことが何度もありました。
持ち物は無難にオボンのみ。ゴーストわざや悪わざを受ける機会も多いのでカシブのみやナモのみでも良いと思います。
(本音を言うとだっしゅつボタンが欲しかったです…)
オーロンゲ

慎重、いたずらごころ
実数値:H202 A141 B98 C- D121 S85
努力値:H202 A1 B13 D15 S5
ねこだまし、リフレクター、ひかりのかべ、すてゼリフ@ひかりのねんど
壁による構築全体の耐久の底上げと先制すてゼリフによる潤滑油の役割を担います。極めて優秀な特性と覚えるわざのレパートリーの広さによって様々な型があるオーロンゲですがこの構築ではいたずらごころによるすてゼリフを最大限活用しており、相手へのデバフと同時におもてなしorフレンドガードのサポートを優先度+1で、しかも1ターンで行うことができます。デバフと回復を同時に行い相手のダメージ感覚を狂わせることでコノヨザルの生存ルートを確保しながら被弾を誘発することで4タテを実現してくれている陰の立役者です。
攻撃わざがねこだましのみの採用となっていますが様々なシーンで使用するため実は両壁やすてゼリフよりも重要なわざとなっています。
具体的にはぺリッパーやエルフーンのタスキを潰しつつコノヨザルへの弱点攻撃を止めたり、攻撃の高い物理アタッカーに撃つことでビルドアップを積む隙を作ったりします。
またコノヨザルはその性質上アンコールを苦手としているのでアンコール状態が切れたタイミングでの2度目のアンコールを防ぐための立ち回りでも頻繁に活躍してくれました。
ガオガエンとのねこだましミラーを考慮してSに最低限振っていますが速いガオガエンに分からされることも多かった反面、ロンゲミラーにおいては抜かれたことはなく無駄なねこだましを誘発することができたので調整が活きていたと感じました。
リキキリンやアマージョが採用されている構築に対しては先制わざが通らないので壁貼り役と割り切って選出するか、控えに回すかを考えて対応していました。(大体出す)
サーフゴー

図太い
実数値:H194 A- B154 C153 D120 S104
努力値:H32 B25 D9
ゴールドラッシュ、まもる、シャドーボール、わるだくみ@メタルコート
コノヨザルに対して繰り出されるフェアリータイプのポケモンがあまりにも重すぎたため露払いも兼ねて採用されたポケモン。
サーフゴーは壁イッカとの相性も良く積みわざや全体わざも強力であるため無理なく自然に採用することが出来ました。
が、フェアリーと組まされることが多いリザードンやマフォクシー、ドドゲザンが重すぎて実際に選出できた試合は想定していたほど多くはありませんでした。
とはいえ選出した試合では優秀なポテンシャルと圧倒的な火力で活躍してくれました。このポケモンを警戒してフラエッテよりもリザードンを優先してくれる相手もかなりの数いたので選出抑制役として大きく貢献してくれました。
マフォクシー

臆病、もうか
実数値:H159 A- B115 C139 D120 S168
努力値:H9 B23 C5 S29
ねっぷう、まもる、サイコキネシス、わるだくみ@マフォクシナイト
この構築唯一のメガシンカ枠。メガシンカできるポケモンがマフォクシーのみであるためマフォクシーの選出を強く意識させることができます。
コノヨザルが苦手とするフェアリータイプのポケモンに対して(以下略
早い話偽装要員なのですがサーフゴー同様壁イッカとの相性が良く、わるだくみからのねっぷう連打だけで勝てる試合も多くありました。
採用理由でもあるフェアリー対面では無類の強さを見せてくれる頼れるメガシンカ枠でした。
選出機会の多くがフラエッテかニンフィアに関連した構築だったこと、最終日付近でめいそうフラエッテに詰まされたことを考えるとサイコキネシスはサイコショックに変えても良いかもしれません。
【基本選出と立ち回り】

先発コノヨザル、オーロンゲ
後発イッカネズミ、ヤバソチャ
基本選出が出せる相手には全てこの組み合わせで繰り出し、相手の先発に合わせてねこだましか壁を選択しながらビルドアップを積んで攻撃と防御を強化していきます。壁要員として採用しているオーロンゲですが相手の先発次第ではねこだまし→すてゼリフで壁を貼らずに引くことも珍しくなく無理に両壁展開に拘らずコノヨザルの即死を回避する盤面を心がけて立ち回ります。
特に警戒したいのはコノヨザルの弱点をタイプ一致で攻撃できるポケモン、特定の天候下において高い火力を出せるポケモン、アンコールを駆使するポケモンです。この場合は悠長に壁展開をしているとそのまま詰まされてしまうことも珍しくないので、すてゼリフによる指粉要員との交代を優先することもあります。
ビルド2回+被弾2回で大抵のポケモンがワンパンできるようになるので焦って攻撃に転じるのではなく、まもるや隣の交代を挟みながら落とされることがないよう着実に準備を整えていきます。
相手がコノヨザルを触ってこない場合に限りふくろだたきやギガドレインで味方殴りをして憤怒のスタックを溜めていきます。
【要警戒ポケモン】
対イッカコノヨ
先発コノヨザル、イッカネズミ
後発ヤバソチャ、@1
相手の構築にイッカネズミがいた場合ロンゲコノヨから入ってしまうと憤怒の撃ち合いで先を越されてしまうのでこの場合最優先でイッカコノヨから入ります。
ビルドを2回積んで相手のネズミを落としてから相手のコノヨを処理したいのですがイッカネズミはヨプやタスキの採用率も高いので初手は指よりもふくろだたきを優先し、吸わせることでタスキの可能性を潰しておきたいです。いきなりたたきふんどしてきたら怒って良いです。
対イダイトウ
おはかまいりの通りが良すぎるため相手の構築にイダイトウがいた場合100%選出されます。後発で出されることが殆どなのでイダイトウと対峙する終盤までイッカネズミかヤバソチャのどちらかは生存している必要があります。もしくは予めヤバソチャでトリックルームを展開して上を取られないように立ち回ります。
先発で出てきた場合はねこだましが効かない関係上、珠ウェブタをコノヨザルに撃たれるとかなりの痛手となってしまうため壁でワンテンポ置くか即座のすてゼリフからネズミ出しまで考慮に入れて立ち回ります。隣にぺリッパーまでいた場合はかなり厳しいです。
対ぺリッパー
隣のポケモン次第で立ち回りが変わります。先発ぺリッパーはタスキを持っている可能性がそこそこ高めなのでタスキを前提にねこだましから入りそこからまもるを挟みながら壁やすてゼリフでコノヨザルを育てていきます。ブリジュラスぺリッパーに対しても後発を予想しながら猫ビルドか壁ビルドから入り2ターン目にすてゼリフで指要員を展開していきます。
ただしラグラージと組んでいる場合は話が別となります。雨ウェブタでワンパンされてしまうためラグに猫を入れた隙にビルドアップ。この時ぺリッパーのぼうふうで混乱しなければまもらせながらぺリッパーにすてゼリフを撃ってヤバソチャに引き、ぼうふうのダメージを回復させながら次ターンのウェーブタックルをいかりのこなで吸い寄せます。その後は展開次第ですが確率に嫌われなければ交代を駆使することで乗り切ることができます。ラグラージが引いてブリジュラスが出てくる頃にはコノヨザルでの全抜き体制を整えることができると思います。
対トリル
トリル構築には基本選出で壁+ビルドアップから入ります。トリル役がリキキリンの場合ねこだましやすてゼリフが使用できないため注意が必要です。ビルドを2回積んでキリンを2回殴る必要があるので一度目のトリルターン中に1回殴っておきたいです。が、コータスやニンフィアを前にしてまもるを挟みながらキリンを触るのは至難の技です。必要に応じてヤバソチャをあえてふんかに受け出しさせることで無理やりコノヨザルの耐久を確保するなど立ち回りを工夫して時間を稼ぎます。
対エルフーン
タスキがキツい、ムンフォがキツい、いかりのこな無視がキツい、アンコールがキツい、どんな構築にも汎用的に採用されていてキツい、という悪魔のようなポケモンです。ムンフォの被弾を避けるためにもねこだましを撃ってタスキを潰しながら止めている隙にビルドアップ。アンコールケアでまもらせながらすてゼリフでイッカネズミと交代し展開していきます。隣にいるポケモンがサルやネズミに強いポケモンの場合相当辛いです。
対フラエッテ
基本選出を貫くかマフォクシー+ネズミorロンゲで対応します。基本選出でも相手次第ではロンゲ+ネズミのやりくりでどうにかなるのですが上位帯の分かっているフラエッテには通用せず。全てが上手く噛み合えばようやく五分五分の勝負に持ち込めますが基本大きく不利を取るためフラエッテを相手にするのであればマフォクシーを積極的に出していきたいです。
再戦でエッテソチャから投げてきたTNトレーナーさん!マフォクシーが稼いだあなたのレートに支えられてここまで来られました!
対ムクホーク
先発ムクホークはインファイトをヤバソチャで的確に避けられるかが勝負の鍵となってきます。隣にエルフーンがいる場合はあまえるブレバで全て破壊されてゲームエンドです。
後発ムクホークは出てくるまでにコノヨザルを完成させられれば充分に勝ち目があります。但し憤怒読み非メガ運用には注意が必要です。
開拓が間に合わなかったのですがマフォクシー、サーフゴーを選出する安定した勝ち筋見つけられた方はご一報いただけると泣いて喜びます。
対メガメタグロス
一時期と比べ数を減らしましたがそれでも定期的に当たります。メガ確認も兼ねてねこだましで怯ませている隙にビルドアップを積んでサイコファングに備えつつ、すてゼリフで弱体化させてネズミに繋げます。壁を貼っても割られてしまうためふくろだたきからのふんどのこぶしで早いうちに処理をしたいところですが隣にオオニューラがいるとネズミが出しづらい上に高確率でコーチングを押されてしまうのでこれもマフォクシー開拓案件です。
対ヤミラミ
ねこだまし無効とかなしばり&アンコールによる行動制限が中々にキツいポケモンです。ヤミラミは天候変化や壁要員として採用されているケースも多いためしばりアンコの内片方しか搭載していないことも多いので相手の構築から型を推察するのが鍵となります。どちらか片方は確実に持っている前提で動かし、ネズミorソチャによるサポートを受けられる盤面で動かすよう心がけて立ち回ります。
対メガスコヴィラン
ビルド壁、まもる壁、ビルドすてゼリフ→スコヴィラン方向、ヤバソチャ出してビルド+味方ギガドレイン、まもりながらヤバソチャをロンゲに引いてスコヴィランにねこだまし打ちながら隣にふんどのこぶしで勝ちです。
スコヴィランを落とす過程でやけどになったらイッカネズミのすりかえでラムのみを渡します。
対ヒスイゾロアーク
先発マフォクシーorサーフゴー+イッカネズミ
後発ヤバソチャ+@1
ふんどのこぶしとドレインパンチどちらも無効にしてしまう天敵中の天敵。SVの頃は最初からTODで勝つための序盤即断即決戦法を取っていましたが今作では対戦のテンポがスムーズに進むようになったことに加えTODが引き分けになったことから断念。裏選出で勝つ方針に切り替えました。
相手の構築を見て刺さってる方を軸に展開していきます。ドドゲザンやガオガエンが同居していることも多いので構築を見て後発にコノヨザルを控えさせることも視野に入れます。
対ピクシー
先発サーフゴー+イッカネズミorロンゲ
後発ヤバソチャ+@1
てんねん&このゆびとまれのせいでどう頑張ってもコノヨザルでは勝てません。SVの頃は水テラス切って味方ねこだましで無理やりスタックを溜めることで突破もできましたが今作ではコノヨザルに触れる手段がありません。大人しくベンチで待機してもらいましょう。
対ほえる
対戦ありがとうございました。ほえるリキキリンに負けた次の試合でほえるニンフィアに当たった時は真夜中のリビングで吠えそうになりました。
交代することでふんどのスタックがリセットされてしまう弱体化が一発負けに繋がるとは考えてもいませんでした…的確に読むか偶然指粉をしたターンにほえてもらえれば良いのですがそんな筈もなく。慮外からのほえるは本当に勘弁して下さい…
【結果】

最終レート2308.244最終237位で目標としていたチャンピオン級フィニッシュを達成できました!
SVでの最高の相棒4匹を軸にした構築をチャンピオンズで再現し、このような結果に繋げることができて本当に嬉しかったです。
また、メガシンカを主軸としない構築でもチャンピオン級で対等に戦うことができること、コノヨザルの硬さと強さを証明できたことも誇らしく思います。
最終日の夜、あろうことか息子氏が「2桁は目指さないの??」とか言い始めたのでM-5はマフォクシーとサーフゴーの立ち回りを開拓して2桁を…目指せたら良いなぁ…
最期にチームIDを発行しましたので気になった方は是非試してみてください。


ここまで読んでくださった皆さまありがとうございました。質問等ありましたらTwitterアカウント@kan0s0までお願いします!









































































